福神漬が食卓に届くまで>素材の話

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「健康のために野菜を食べましょう」とはよく言われることですが、生の野菜をたくさん食べるのは容易なことではありません。かといって加熱すると、せっかくのビタミン類を壊してしまいます。その点、漬け物はビタミン類を壊すことなく、しかもおいしく野菜を食べることのできる絶好の健康食品と言えます。

漬け物に含まれる有用成分
 漬け物に含まれる成分の中で最も特筆されるのが食物繊維の多さです。食物繊維は栄養成分というわけではありませんが、腸内をキレイにしてくれるなど有用な働きがあることで知られています。ビタミン類が豊富なことも漬け物の特徴です。加熱によるビタミンの破壊がないうえ、発酵菌がさまざまなビタンミンを蓄積させるのです。そして豊富なミネラル類。カルシウムやカリウム、鉄、亜鉛といった生体維持に不可欠な成分がバランスよく含まれています。(表を参照)

漬け物には、こんな効用がある!!
 まず穀類や魚肉類にはほとんどなく、野菜に大きく依存するビタミンCの効用です。この不足が壊血病につながることは昔から知られていることですが、最近ではガン細胞を抑制するコラーゲンや白血球の働きを活発にする働きがあることもわかってきました。またビタミンAには成長促進や肌を美しく保つ効果が、ビタミンB群には体内のカロリー代謝をスムーズにする働きや疲労回復に効果があります。
 またミネラル類の効用も見逃せません。豊富に含有するカルシウムは骨粗しょう症の予防になるほか、血液や神経、筋肉などにカルシウムイオンの形で存在し生体の維持にたいへん重要な役割を果たしています。カリウムもイオンの形で細胞内に入り過剰なナトリウムを体外に排泄、高血圧の予防につながります。
そして、最も豊富に含まれる食物繊維
。近年、日本でも糖尿病や心臓病、大腸ガンなどが増えているのは、欧米型の食生活により食物繊維が不足していることが大きな原因とされています。つまり、漬け物を食べることで不足する食物繊維を摂取すれば、そうした食生活の改善につながるわけです。

※参考文献:小泉武夫著「漬け物大全」、
小川敏男著「漬物と日本人」

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