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第4章 新社長就任と新たな時代への挑戦

新社長の就任

1990年(平成2年)3月、籠島正直が代表取締役に就任し、翌月から会社組織を大きく改編した事業本部制がスタートしました。

利根川工場始動

1991年(平成3年)、敷地面積約4万平方メートル、工場の建物面積は約8200平方メートル、総工費45億円という「利根川工場」(群馬県前橋市)を竣工しました。
自動化・省力化を最大限に追求するFA(ファクトリー・オートメーション)を採用。加工・包装過程は全館無窓の衛生ゾーンを設置し、徹底的な衛生管理に考慮しています。また、排水処理には、嫌気好気式活性汚泥システムを採用。周囲との調和を考えた工場の緑化にも力を入れるなど、環境対策に万全を期しました。この取り組みが評価され、翌年、「緑化コンクール」で優良賞を受賞しました。
利根川工場の操業に伴い、長年、新進の漬物製造の中心を担ってきた前橋工場は閉鎖。新しい時代に突入したのです。


利根川工場全景(撮影:平成3年)


利根川工場竣工式


自動充てん機

10億円のヒット商品となった『朝つゆ一本』

新進が日本の伝統食「漬物」に着手してから約60年。数多くのヒット商品を手がけてきましたが、時代の急激な変化に伴い、試行錯誤を続け、お客様のニーズに対応したなかで『朝つゆ一本』が生まれました。
生原料を糖しぼりで、塩分を少なめにして仕上げた高級志向の『朝つゆ一本』は、お客様のニーズと合致。1アイテムで10億円という売上げを記録し、「農林水産省食品流通局長賞」を受賞するに至りました。
『朝つゆ一本』のように、「常識」という枠にとらわれることなく、研究、開発するための環境として、「R&D室」が設置されました。従来の漬物やでんぷん、調味料といった分野だけでなく、新規事業開発にも乗り出し、冷凍たいやきや、中国から原料を輸入し、当社で精製しているステビア(天然甘味料)などを手がけてきました。新進のマーケティング戦略の新たな方向を打ち出した部署といえます。


大ヒットした『朝つゆ一本』。原料の大根は広々とした大地で育てられる


『朝つゆ一本』が農林水産省食品流通局長賞を受賞


R&D室が開発した『冷凍たい焼』

CIの導入と社内組織の改編

1994年(平成6年)、創業100周年を迎えたのを機に新進は、CI(コーポレイト・アイデンティティ)を導入。社名を変え、ロゴマークを一新し、新しい企業理念を確立しようと動き出しました。
全社を挙げて取り組んだ目的は、ただひとつ。「自社の独自性を打ち出して、存在価値のある企業に発展させていこう」というものです。
新社名「株式会社新進」には、「立ち木を斧で切り開いて進む」という創業精神を、簡潔に力強く推し進めていくという意味が込められています。ロゴマークは、コーポレートカラーを3色にあしらい、大地、空、海をテーマに、環境、自然保護をテーマにしています。
また、企業理念は「伝統と革新(Culture&Innovation)」に決定。 同年10月1日、「新進食料工業株式会社」は、「株式会社新進(SHIN-SHIN FOODS CO.,LTD.)」として次の100年へと歩みだしたのです。


事業部制導入後の本部長会議の様子(撮影:平成2年)


管理組織図


平成6年10月1日以降の旧ロゴマーク(上)と新ロゴタイプ(下)


平成6年、籠島萬亀名誉会長が第27回食品産業功労賞を受賞

中国での合弁会社設立

1998年(平成10年)、中国遵化市の広野物産実業公司と合弁で「唐山広野新進食品有限公司」を設立。豊富な野菜原料の産地における製造拠点を確立しました。


唐山広野新進食品有限公司

新規事業への参入

1997年(平成9年)、群馬県吉岡町に地ビールレストラン「上州森のビール/フォレストコート」を開業。それまでの食品事業とは大きく異なる業界へ進出しました。折しも世の中は地ビールブームに沸き、全国各地に地ビール工房がひしめいた時代でありましたが、新進のビール4種(ピルス:森の女神、ヴァイツェン:森の妖精、アルト:森の悪魔、デュンケル:森の狼)はその個性的な味わいと優れた品質により、世界規模の地ビールコンテストにおいて最高賞をはじめとした輝かしい評価が与えられました。2000年(平成12年)には地ビール製造の永久免許も取得しています。
現在では営業はしておりませんが、その味わい深いビールとレストランメニュー、お土産コーナーも充実した施設は日本各地からのお客様に高く評価され、愛されたのでした。
また、この地ビール事業はその後の新規事業開拓精神を醸成し、幅広い事業を目指す株式会社新進の良い教訓となりました。


ピルス:森の女神


ヴァイツェン:森の妖精


アルト:森の悪魔


デュンケル:森の狼

永続する企業を目指して

新進120年の歩み

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