焼きさんま&大根おろし・焼きさんま&べったら

材料

  • べったら漬
  • さんま(炭火焼き)
  • かぼす
  • 辛味大根(大根おろし)

目黒のさんま祭り

この祭りは目黒の商店街主催で毎年、9月の第1または第2日曜日に当地の誕生八幡神社で開催されます。祭りの由来は落語小噺から来ており、三代目、三遊亭金馬師匠も得意とした演目でした。噺の概略は、江戸時代の将軍徳川家光の頃、ある大名が目黒付近に鷹狩りに行った際に弁当を忘れて仕方なく庶民から焼きサンマを提供され食したところが大変気に入り、その後、屋敷で新鮮な日本橋産のサンマを注文して食べたが手をかけすぎて旨みが落ち、大名が「サンマは目黒に限る」と豪語したという世間知らずの大名を風刺した噺です。さんま祭りでは、落語の寄席が賑やかに開かれます。会場では岩手県宮古産の焼サンマが無料で振舞われ、大根おろし、すだち、さらに東京名物のべったら漬が付け合せとして美味しさを引き立てます。

べったら市の発祥

「べったら市」は、江戸中期頃から、10月20日に行われる日本橋の宝田恵比寿神社の恵比寿講に供するための神像や打出の小槌、懸鯛(かけだい)などと共に、麹や糖類で甘く漬け込んだ大根を門前の市で販売したのが始まりです。次第に庶民の評判を呼び、若者がふざけて 「べったりつくぞ!」 と言いながら女性の着物につけて回ったことから 「べったら漬」 と呼ばれるようになったということです。現代でも10月19、20日のべったら市は大盛況で東京を代表する漬物としてべったら漬は人々に愛されています。